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希少ストール Vol,2




前回のメルマガでカシミアストールの原料である
貴重なカシミア山羊の説明をさせてもらいました。
今日はその続きをお届けしたいと思います。




ただその前に、下の写真はそのカシミア山羊と僕が一緒に写っている写真です。
この写真は僕のプロフィール写真に使っていますが
初めて見たあなたは、何を抱っこしているのかわからなかったですよね。笑









カシミアストールが暖かいことは言うまでもありませんが
その原毛の持ち主は、ふわふわしてまるで綿飴のようです。




写真の僕の右手の部分、この子ヤギを抱っこした瞬間に
フワッと手が山羊の柔らかい毛に包み込まれました。
今まで触ったことのない柔らかさと暖かさについ笑顔になってしまいましたよね。




ちなみにこの撮影以外の時間は、高山病にかかってベッドで寝込んでいました。 標高4500mですからね。苦笑 (日本一の富士山は3776mです)



さて、糸が出来上がると次は実際にその糸を使って
熟練の職人さんが一つ一つ丁寧に木製の手織り機で織り上げていきます。











これが本当に難しいんですよね。
僕も何度も経験させてもらっていますが全くできません。
繊細な糸を丁寧に、そして同じ力と一定のリズムで織ることで
ばらつきのない綺麗な一枚のストールを生み出します。
シンプル イズ ベスト。
シンプルが一番難しいですよね。









この織りの作業も何時間、何日もかけてじっくりと織り上げていき
ようやく1枚の手織りカシミアストールが完成します。









そして、ここで終わらないのが手織り・手刺繍カシミアです。




ここまでたどり着くだけでもどれだけの月日を要しているかわかりませんが
ここからようやく刺繍の工程に入ります。




刺繍は職人が、自宅兼工房の一室で部屋の窓からさす陽の光で
手元を照らしながら、一本一本、一刺し一刺し丁寧に刺繍を施していきます。




見ているこちらも息をのむほど細かな作業で
小さな花を一つ仕上げるのにも想像以上に時間がかかります。









実際に現地に行ってもマスタークラスの職人さんにはなかなか出会えません。
この写真を撮らせてもらった職人さんも街の中心からはだいぶ離れた
郊外の小さな村に住んでいました。




車もほとんど通らず、部屋の窓からは綺麗に咲く花や、たくさんの鳥たちが見えます。
そんな大自然の中にある、時が止まったような空間で
彼らは大きな生地に絵を描いていきます。








この写真をみれば説明なんていらないですね。
これはショールサイズですが、この1枚を仕上げるのに6、7ヶ月かかるそうです。
そんな気の遠くなるような手仕事を彼らは先祖代々何百年も受け継いでいます。




そしてこれだけの工程を経て、ようやく手織り手刺繍カシミアストールが完成します。




どうでしたか?手織り・手刺繍カシミアストールがどのように作られていて
どうして価値があるのか、あなたにお伝えできたでしょうか?




近年は日本同様、伝統技術の後継者不足が深刻で
現地で買付をしていてもクオリティーの高いものに出会えなくなってきています。
ただ20年、30年後にはもっと深刻な状況が予想されるので
今こうして実際に見ることができるのは、ありがたいことなのかもしれません。




一枚のストールですが、
そこには歴史、文化、人々の生活が詰まっていて
まさに格が違う希少なストール、それが手織り手刺繍カシミアストールです。




コメント

希少ストール Vol,2」への8件のフィードバック

  1. Avatar匿名

    前回の続き、楽しみにしてました。
    PCで画像を見るだけでも美しい。
    ちょっと涙ぐむくらいです。
    人は人の手で丁寧に作られたものに感動するのですね。
    この技術がずっと残りますように。
    nyo

    返信
    1. MotoMoto 投稿作成者

      nyoさん

      いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます!
      続きも読んでもらえて嬉しいです。こうして手仕事が今も残っているということは
      本当に素晴らしいことですよね。この技術が残っていくことに少しでも貢献できるように、僕たちも活動して行きたいと思います。Moto

      返信
  2. Avatar匿名

    ためいきが出る手仕事の極地ですね。
    昔話の世界のような所で大昔から変わらない手法で手間暇かけて作られた品物が、ネットで簡単に買えてしまう(お値段は簡単ではないですが)ギャップに戸惑いを感じるくらいです。もちろん、それもMotoさんが大変な思いをして仕入れて下さったからこそですが…

    ところで、現地の方々は、自分用のカシミア製品のお手入れはどのようにしているのでしょうか。
    日本のようなクリーニングシステムはなさそうだし、でも湿気が少なそうだから汚れ方も違うかも…
    グレードは普段使い用としても、ウールやカシミアのショールなどを普段の衣装として使っているのを見て、常々気になっていました。ご存知でしたら教えてください。
    ハヤシ

    返信
    1. MotoMoto 投稿作成者

      ハヤシさん
      いつもありがとうございます。
      本当にそうですよね。ネットで簡単に買えてしまう分、僕たちはできる限りその価値をお客さんに伝えていかなくてはと思います。そういう手仕事のストールがあるということを知っていただけるだけでも、違いますよね。
      ハヤシさんの質問についてですが、現地の人はほとんどカシミア製品を使っていません。繊維が繊細なので普段使いができないからと、ウールやヤクの毛を使ったものが多く使われているようです。洗うことができないものに関しては、基本的に干して使っていました。また現地にいく機会があれば聞いてみますね!いつもありがとうございます!
      Moto

      返信
  3. Avatar匿名

    ヤギもかわいいですが、MOTOさんの笑顔がとてもいいですね!!!

                ストール大好き、もう卒業しなくては…chie2784(名古屋市)

    返信
    1. MotoMoto 投稿作成者

      chie2784さん

      あ・・・ありがとうございます!
      まさか笑顔を褒めていただけるとは。笑 照れます・・・。
      chieさん、ストール大好き、もう卒業は・・・しないでくださいね!笑
      Moto

      返信
  4. Avatar匿名

    Motoさま
    質問の答えをありがとうございます。そうなのですか…カシミアは戦前の日本の絹織物みたいな存在ですね。
    大事にしなくては。
    旅行中ペシャワルで買った謎の男性用大判ショール(北斗の拳に出てくるような、ほとんど毛布みたいな渋い物です)が25年以上の時を経てまだ健在でして、でも一回もクリーニング出してないのです。安かったし、化繊混紡なのかなとも思いますがウルドゥ語か何かの表示しかなくて組成もわからない…買った時はウールと言われた気もするけど謎です。
    謎は謎のまま大切にしたいと思います。
    ハヤシ

    返信
    1. MotoMoto 投稿作成者

      ハヤシさん
      お返事ありがとうございます。しっかりと回答できずにすみません。ハヤシさんペシャワルってパキスタンですよね?すごいところへ行ってますね!僕もパキスタンは興味ありますが、パキスタンへ一度入国すると、インドへ入れなくなると言われているので、この仕事が終わったらいつか行ってみたいと思います。化繊なのかどうかよりも、そんな貴重な経験の中で手にいれたなんて、そんな価値のあるものはないと思います。そのショールを見るたびに、当時の思い出が浮かぶなんて素敵です。ちなみに、今インドへ行っても品質表示は大概英語なので、ウルドゥ語で書かれていること自体レアですよ。笑 ぜひ、大切になさってください。Moto

      返信

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Profile
Moto
Moto
1983年長野県生まれ。木曽在住。
Natural Lounge副代表、バイヤー。
気がつけばストールの奥深さに魅了され、世界中のストールを探している。
様々な国のストールを扱う中で、誰が、どんな場所で、どのように作っているのか、
現地訪問し生産者と直接対話して買付をするのがモットー。
特にインド人、イタリア人との相性は抜群。

趣味は地元である木曽で、キノコ採りや山菜採り、渓流釣りをして四季を満喫すること。
20代、30代と海外の様々な場所を訪れた経験から、今は地元に魅力を感じ地域の活動にも力を入れている。
あなたがつい”クスッ”と笑ってリラックスできるようなブログをお届けしたいと思っています。


2017.11.09

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